だてクリニック 所属学会一覧

日本CKD-MBD研究会

日本腎臓リハビリテーション学会

北海道透析療法学会

日本血液浄化技術学会学術大会・総会

日本透析医学会学術集会・総会

日本サイコネフロロジー学会

日本アクセス研究会学術集会・総会

長時間透析研究会

日本HDF学会

在宅血液透析研究会

長時間透析について


透析時間を長くすることにより、透析中の血圧低下や透析後の倦怠感が
軽減され、貧血やカリウム・リンなどのデータも改善し、生命予後が良くなると
報告されております。当院でも2018年より積極的に長時間透析を取り入れ、
比較的短期間で全患者さんの半数以上が長時間透析を継続する状況になって
おります。
※長時間透析とは、週あたり18時間以上(週3回の治療では1回6時間以上)の
透析治療です。
当クリニックでは「しっかり食べて、しっかり動き、しっかり透析!!」をモットーに
患者さんには十分な透析時間の確保をお勧めしております。長時間透析に興味
を持たれた方には、まず実際に体験することでその効果を確かめて頂くために、
「2週間のお試し体験」を設けておりますので、当クリニック以外の方でもお気軽に
ご連絡・ご相談してみて下さい。
※現在、新型コロナウイルス感染予防対策として食事の提供を一時中止
しております。食事中止に伴い長時間透析の一時中止(一部の方のみ継続)
をしております。
長時間透析のメリット
・緩やかな除水になるため透析中の循環動態が安定し、透析後の倦怠感も軽減する。
・食事制限が緩和されるため、しっかり食べることができるようになる。
・時間をかけて毒素が十分に除去されるために、検査データが改善し貧血や心機能も
  良くなることで、活力ある生活を送り長期生命予後も期待できる
長時間透析のデメリット
・標準4時間透析に比べ透析での拘束時間が長いことから、精神的に辛くなる可能
  性がある。
→透析中の食事、DVD鑑賞、リハビリ科と連携した運動療法など、スタッフからの
 積極的な働きかけを通して、少しでも時間的苦痛を軽減できるように努めて
 おります。

・食事摂取量が少ないと、逆に体に必要なものまで除去されてしまう。
→栄養科と連携し、透析中の食事内容を充実させ1日の必要エネルギーの
 2/3程度を補給できるよう、さらなる栄養状態の改善へ努めております
在宅血液透析について
在宅透析
当院の在宅血液透析(HHD)の現状
当院では現在2名の方がHHDを施行しており、普及に向けて積極的な取り組みを
行っております。
2019年末の日本透析医学会の報告では、我が国におけるHHD患者数は760名と
極めて少なく、全透析患者さんの0.2%に過ぎません。しかも、北海道内では9名の
方がHHD施行中となっていますが、全国的にはゼロの府県もいくつかあるようです。
HHDのメリット
◎透析時間や回数に制限がなくより高い透析効率を確保することが可能となります。
◎尿毒素の除去不足や体液過剰状態が改善し、高血圧や貧血の改善、栄養状態の
 向上、血清カリウム、リン値が低下することで食事制限の緩和や内服薬の減少へ繋がる
 可能性あります。
◎患者さん自身が自分の希望に合わせて透析時間や回数を自由に決める事が出来ます。
◎自宅でリラックスしながら透析を受けることが出来ます。
◎通院は月に1,2回程度と少なくなり、家族との生活や仕事に費やす時間を確保する事が
 出来ます。
●HHDに対する不安に対して様々な対策をしております。
◎D-FAS(Dialysis Full Assist System)機能を採用
 D-FAS(全自動システム)を搭載した機械を採用しており、治療準備からプライミング、
 脱血、返血などの操作ボタンがボタン1つで行う事が可能です。

◎ボタンホール(BH)穿刺の導入
BH穿刺とは、毎回同じ穿刺孔より針先の鈍な針を用いて穿刺する方法です。

BH穿刺のメリット
・穿刺時の痛みや失敗を軽減できます。
・穿刺による血管の損傷が少なく、穿刺痕も目立ちません。

●トラブル対応
24時間オンコール体制をとっており、緊急時もすぐに対応できます。


近年では、ご高齢患者さんの視力障害のある患者さんでもHHD導入が可能と報告
されておりますので、関心や興味のある方はお気軽にご連絡・ご相談して下さい。